ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)はオフロード車ブランド「スカウト」を復活させる。世界で最も収益性の高い自動車市場とされる米国での事業拡大計画の一環。世界有数の自動車メーカーだが米国市場で低迷に苦しむVWは、「スカウト」ブランドでスポーツ用多目的車(SUV)の電気自動車(EV)版と電動ピックアップトラックを投入する計画だ。事情を知る複数の関係者によると、同社の取締役会は11日にこの計画を承認する見通し。計画では、フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレーといったVWの他のブランドと共に、米国で「スカウト」をVWの子会社として運営する。VWが米国で新しいブランドを立ち上げるのは今回が初めて。経営陣は「スカウト」ブランドによって激戦の米国市場に分け入りたい考えだ。関係筋によると、2026年から生産を開始し、最終的には米国で年間で最大25万台の販売を見込んでいるという。
独VW、「スカウト」をEVとして復活へ 米国事業テコ入れ
有料会員限定
あなたにおすすめ