ジョー・バイデン米大統領は10日、11月の中間選挙で共和党が勝利すれば、インフレを悪化させ、一般家計に増税をもたらすと述べた。バイデン氏はここにきて、共和党こそが自身の政策課題を阻んでおり、国を統治するのではなく文化戦争に固執しているとの批判を強めている。中間選挙を前に、バイデン氏は支持率の低迷に悩んでいるほか、新型コロナウイルス禍や政府の財政出動、ウクライナでの戦争を背景とする物価高騰に対する国民の不満にも直面している。こうした中で共和党への攻撃を強めていく構えだ。バイデン氏は10日、ホワイトハウスで行った演説で、インフレは「国内の最重要課題」だと言明。政権の取り組みに言及したほか、世界的なサプライチェーン(供給網)の制約やロシアのウクライナ侵攻といった外部要因にも触れた。だが、大半は共和党への批判に向けられた。