中国の習近平国家主席が今秋に予定される「再選」を前に、平穏で安定した2022年を望んでいたとすれば、失望しているに違いない。私は1月に「中国経済の未来はそれほど明るくは見えず、習主席にとって政治的な影響が表れ始めている」と書いたが、それは控えめな表現だった。中国の経済見通しは現在、年初よりも大幅に悪化しているようだ。国際通貨基金(IMF)は今年の成長率見通しを4.4%に下方修正し、他のエコノミストは4%を下回ると予想している。資本は国外に流出しており、外国人投資家は3月だけで180億ドル(約2兆3500億円)の中国の債券と70億ドルを超える中国株を売却した。何が起こったのだろうか。それは次の4つのことだ。
【寄稿】中国の景気失速招いた習氏の失策=豪元首相
有料会員限定
あなたにおすすめ