私たちの会社では、家計の相談に乗り、アドバイスをしながら資産形成をサポートしています。しかし、家計相談に来られる方の中には、「なぜここに来たのだろう?」「本当にお金に関心があるのだろうか?」とこちらが疑問に思ってしまう人が一定数いるのも事実。相談に来るけれど成果が出せない人には、ある共通点があります。(家計再生コンサルタント 横山光昭)
家計相談に来ているのに、自分事として捉えられない人がいる
日々、いろいろな方の家計相談に乗っていますが、「いくらアドバイスしても、変わらないのでは」と思う人がいらっしゃいます。本来、現状に問題を感じ、一歩を踏み出すための家計相談のはずなのに、「何とかしてほしい」と他力本願に考えていたり、分かってはいるけれど実際に行動するのは面倒くさいとやらずに先延ばしにしたり……。
ご自身の老後のことや子どもの教育費を不安視して相談に来られているはずなのに、なかなか自分事として捉えられないというか、真剣さを欠いているのです。話を聞いていると「いま動けば、将来はかなり変わるはずなのに……」と、強いもどかしさを感じてしまいます。極端なことをいえば、相談に来たご本人が良ければそれで良いとは言えるのですが、「変わりたい」と一瞬でも思ったなら、頑張ってほしい。もったいないと思うのです。