ヤマト運輸Photo:Diamond
*本記事はカーゴニュースからの転載です。

2022年3月期は増収減益
宅配便取扱個数は前期比8.5%増

 ヤマトホールディングス(HD)の2022年3月期連結業績は、EC荷物を中心とした取扱数量の増加が寄与して増収となった一方、中期経営計画「Oneヤマト2023」の初年度として、EC物流ネットワーク構築にかかるコストが先行したことから減益となった。

 売上高は前期比5.8%増の1兆7936億1800万円、営業利益は16.2%減の771億9900万円、経常利益は10.3%減の843億3000万円となり、2ケタの減益。ただ、当期純利益は税効果などもあり1.3%減の559億5600万円と、最高益だった21年3月期に近い水準にとどまった。

 22年3月期の宅配便(宅急便・宅急便コンパクト・EAZY・ネコポス)の取扱個数は、前期比8.5%増の22億7500万個と好調。成長が加速するEC領域への対応を加速させたことに加え、上流工程の取り込みなど顧客の物流最適化に注力したことも奏功し、売上高は前期比で977億円の増収となった。