警備員が見た「仕事ができない人」3つの共通点、何気ない態度で即バレ写真はイメージです Photo:PIXTA

オフィスビルや商業施設で毎日のように見かける警備員の姿。人々は日常生活の中で、警備員の心情や内面を意識することはあまりないだろう。だが実は、警備員はビジネスパーソンの言動を逐一観察している。筆者も都内の高層オフィスビルで警備員として働いた経験があり、警備員への接し方ひとつで、そのビジネスパーソンが「一流か二流か」を見極められるようになった。警備員だったからこそ知っている「仕事ができない人に共通する特徴」をお伝えしていこう。(ブックライター/元高層ビルの警備員 堀田孝之)

人間の器は
警備員への態度でわかる

 私は20代のころ、都内の高層オフィスビルで警備員として働いていました(今は警備員をやめてライターとして活動しています)。港区にあるそのビルには、誰もが知る有名なIT企業やコンサル会社、投資会社など、大小100社近くの企業が入居していました。勤めている人の多くは、いわゆる「エリート」と呼ばれるようなビジネスパーソンです。

 警備員の私は、エントランスの前に立って出社してくる人にあいさつをしたり、ビルの中を巡回したり、落とし物を引き渡したりといった警備業務をしていく中で、あることに気づきました。それは、ひと口に「ビジネスパーソン」といっても、一流と二流には明確な違いがあるということです。

 一流か二流かは、実は「見た目」では判断できません。巡回中の私に、深々とお辞儀をしてくれる青年は、いつもヨレヨレのTシャツを着ていました。その風貌から「二流社員」だと思い込んでいたのですが、後に誰もが知っている有名IT企業の創業者であることがわかり驚きました。一方、上等なスーツをビシッと着込んでいかにも「できる男」オーラを出している人が、実はポンコツ社員、なんてこともよく聞きました。

 警備員は高層ビルの中でも、最も社会的立場が低い職種のひとつです。だからこそ、警備員への態度や接し方を見れば、その人の隠しきれない「本質」が見えてきます。私は、さまざまなエグゼクティブと接するにつれ、一流たちの共通点を知りました。一流か二流か見極めるには、次の3つのポイントを確認すれば一目瞭然なのです。