ニュースで見聞きした国、オリンピックやW杯に出場した国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。新刊『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)は、世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。この連載では、本書から一部を抜粋しながら、毎日1ヵ国ずつ世界の国を紹介する。

「アンドラってどんな国?」2分で学ぶ国際社会Photo: Adobe Stock

アンドラってどんな国?

 アンドラは、フランスとスペイン国境のピレネー山脈の谷間にある小さな内陸国です。首都アンドララベリャの標高は1000mを超えます。

 9世紀初めに生まれたスペイン辺境領の一つ、ウルヘル伯領を起源とします。

 1993年に議会は主権をアンドラ国民とする憲法案を可決しました。これによって、ウルヘル司教とフランス大統領の共同元首に外交・治安などでの象徴的権利を残し、議会制民主主義などを定めました。

 公用語はカタルーニャ語で、民族構成は、アンドラ人が48.8%、スペイン人が25.1%です(2017年)。主要な産業は、観光業、サービス業、金融業です。

 マドリウ・ペラフィタ・クラロ渓谷は、世界遺産に登録されています。ピレネー山脈の自然の中に、集落や牧草地、山小屋、鉄の精錬所跡などが点在しており、700年以上にわたって山岳地域の人々が営んできた生活の文化的景観が見られることで知られています。

 フランスとスペイン貿易の中継地としての役割が年々低下していますが、国家歳入の大半は、EU諸国からの輸入関税で、ユーロが流通しています。1993年に国連に、1994年には欧州評議会に加盟しましたが、EUには加入していません。

「アンドラってどんな国?」2分で学ぶ国際社会イベリア半島

アンドラ公国

面積:468㎢ 首都:アンドララベリャ
人口:8.6万 通貨:ユーロ
言語:カタルーニャ語(公用語)、フランス語、スペイン語
宗教:キリスト教(主にカトリック)89.5%
隣接:フランス、スペイン

(注)『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)、CIA The World Factbook(2022年2月時点)を参照

(本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。)