生きていれば、不安や悩みは尽きない。寝る前に考え込んでしまって、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。
ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉の数々。とても読みやすいオムニバス形式の8つの物語は、気づかぬ間に心の荷物を抱え込んで苦しくなったとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。
voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
いつまでたっても頭の中のモヤモヤが消えない人は?
すぐには解決しないような悩みごとがあって、頭の中がモヤモヤすることってありますよね? そんなとき、どうやって頭の中をクリアにして、気持ちをスッキリさせればいいのか。多くの場合、「いま、うまくいっていないな」「将来、どうなるんだろうか」など、漠然とした心配によって悩んでしまいがちです。だから、これを具体的に行動に転換してみるのが効果的で、意外とスッキリします。
漠然と「将来、どうなるんだろうか」と考えるだけでは、なにも変わりません。だから、なるべく行動に落とし込む。たとえば、受験生が「試験に受からなかったらどうしよう」とモヤモヤしていたとします。そう考えているだけでは、なにも変わらないので、「今日は3時間、この受験勉強をしよう」と決めて行動してみる。つまり、「なにをすればいいのか」という具体的な行動を考えることで、悩みごとは解消していくわけです。
頭の中のモヤモヤを行動に置き換えてみると
誰かとケンカして「あの人との人間関係がうまくいかなかったらどうしよう」と考えてモヤモヤしているのであれば、たとえば「謝りのメールを送る」という行動を起こしてみる。とりあえず送ったら相手の出方を待つしかないので、いまできることはとりあえずなくなります。こういうふうに、漠然とした悩みごとをそのまま放置するのではなく、具体的な行動に置き換えてみるということです。
悩みごとを具体的に落とし込んだら、とりあえず悩みごとはクリア。シンプルにいうと、やるべきことさえ踏まえておけば、悩みごとが消えるわけです。具体的な行動に転換しないと、いつまでたっても抽象的な悩みごとのままで、頭のなかがモヤモヤするからスッキリしないんですね。頭の中のモヤモヤは、なるべく具体的な行動に置き換えて、「いまとるべき行動はなにか」ということだけ考えるようにしましょう。
※『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)にお悩み解消のヒントがあります。