今や若者だけではなく中高年もYouTubeやサブスクリプションサービスで映像作品を見る時代。テレビの黄金期は去って久しい。とはいえ今も熱心にテレビを見続けるアラフォー、アラフィフもいる。その違いとは何なのであろうか。(フリーライター 武藤弘樹)
よく聞く「Z世代のテレビ離れ」
では中年のテレビ離れはどうか
昨今、「テレビを見る人が減ってきている」という言説をよく聞く。特にZ世代、インターネット環境が当たり前の環境で育った若い世代のテレビ離れは著しく、主要キー局もその世代の獲得を狙った方策を打ち出そうと知恵を凝らしているようである。
では、中年以降の世代のテレビ離れはどうか。こちらはテレビが当たり前の時代に育って、インターネットによる文明開化を目の当たりにし、肌で体感してきた人たちである。
結論から言って、「離れている人もいれば、依然として『テレビ最高!』と考える人もいる」である。ではその両者の違いはどのようにして生まれるのか。これを本稿では考察していきたい。