フェイスブックが快調に飛ばしているように見えたのは、それほど昔の話ではない。広告主導のマネーマシンが忙しく稼働し、時価総額は昨年9月まで1兆ドル(約135兆円)を超えていた。フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズは目下、IT(情報技術)業界の先行きを占う象徴的存在だ。そして他の巨大IT企業以上に、メタの長期的な運命は誰にも分からない。だからこそメタの苦難はいつまで続くのか、その先にあるメタの姿はどのようなものかを今の時点で考えることは興味深い。IT大手の株価はこのところ軒並み急落している。だがアップルやマイクロソフト、グーグル、アマゾン・ドット・コムは、その利益を生み出す構造を見る限り、いま直面する経済や規制などの課題を乗り越えるだろうことが予想される。
メタの完全脱皮 痛みに終わるか成功するか
ユーザー数も広告も頭打ち、目指すはメタバース型SNS
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