インドのニルマラ・シタラマン財務相は同国がロシア産石油を割安で購入していることについて、政府は単にインド経済にとって最善の手段を取っているだけだとし、正当化する姿勢を示した。シタラマン氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで「国益を考えれば、安い国から購入するべきだ」と指摘。欧州諸国が引き続きロシアから石油や天然ガス、肥料を購入していることに言及し、「石油に対する制裁はないはずだ」と述べた。インドは今年に入り、ロシアから割安な価格で石油を購入する契約を結び、ロシア産石油の購入を大幅に増やしている。データ・分析企業ケプラーによると、インドの6月のロシア産石油購入量は日量平均100万バレルと、2月の同3万バレルから急増している。WSJは先週、石油業界関係者の話として、インド政府が国内石油企業に対し、ロシア産石油を割安価格で買い入れるよう求めたと報じた。