産油国のアラブ首長国連邦(UAE)が、世界最大のクリーンエネルギー投資国家の一つとして台頭しつつある。石油・天然ガス分野と同じくらいの影響力を再生可能エネルギー分野でも発揮することを目指している。世界各国が温室効果ガスの排出削減計画を加速させることで合意した昨年11月の国連会議以降、UAEは世界各国で何千メガワットもの太陽光発電プロジェクトの開発に資金を提供すると表明している。開発途上国でクリーンエネルギーへの移行を後押しするために4億ドル(約544億円)を拠出するとともに、2035年までにアフリカで1億人に対して環境に優しい電力を供給するための支援を行うと約束した。さらに、気候変動を抑制するため、農業と食料生産を変革する技術への投資に向け40億ドルを調達することを、米国とともに表明している。