不法移民を密入国させることは醜いビジネスであり、時には殺人的なビジネスでもある。炎天下のトラックに閉じ込められた少なくとも50人の移民の死は犯罪であるが、同時に米国が人道的で賢明な移民政策を欠いていることも証明している。27日のテキサス州サンアントニオは、気温がセ氏40度近くまで上昇していた。大型トラックの中に閉じ込められた移民から助けを求める弱々しい叫び声を通行人が聞き、911に通報した。サンアントニオ消防署長のチャールズ・フッド氏によると、現場に急行した救急隊員は「死体の山」を発見し、トラック内に水の痕跡がないことを認めた。子供4人を含む16人の生存者の身体は「触っても熱く、熱中症に苦しんでいた」(フッド氏)という。3人は病院に運ばれた後、死亡した。犠牲者はメキシコ、グアテマラ、ホンジュラス出身の移民らだった。