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今や、ファンでなくても知っているほどのスターとなったボーイズグループ・BTS。今年5月にはホワイトハウスを訪問し、ジョー・バイデン米大統領と面会したことが大きな話題となった。6月にはグループの「活動休止」や「解散」騒動もあり、所属事務所の株価を動かすなどの影響を与えた。国内、アジア圏にとどまらないボーイズグループのパワー。そして、日本国内でも新たな男性アイドルグループが着々と力をつけ、女性のみならず男性ファンも獲得している。今、知っておきたい日本の男性アイドル事情とその魅力を伝える。（フリーライター むらたえりか）
おじさんもハマる
ジャニーズグループ・なにわ男子
10代、20代の男性の憧れの対象となるボーイズグループといえば、EXILEや3代目J SOUL BROTHERSや、BTSをはじめとした韓国アイドルという印象がある。
一方で、30代以上の男性にも「かっこいい」「セクシー」と認知されているのが、ジャニーズアイドル「Sexy Zone」の中島健人、ドッキリ番組の出演などから「面白い」「親しみやすい」と思われているのが菊池風磨ではないだろうか。Sexy Zoneのコンサートでは、中島、菊池らが男性にも女性に向けるのと変わらないファンサービスをしてくれたという体験談を、SNSで見かけることもある。
そんな中、今注目を集めているのが2021年にデビューしたジャニーズアイドル「なにわ男子」だ。「男性ですが、初めてジャニーズにハマりました」「おじさんですが、ファンクラブに入ってもいいですか？」。そんなメッセージが公式YouTubeのコメント欄に散見される。
テレビやSNSなどを見ていると、自身を「おじさん」と自称する年齢の男性たちからの「かわいい」「元気が出る」などのコメントも見かける。バラエティー番組などでデビュー曲『初恋LOVE』のMVが流れたり、メンバーの映像が流れたりすると、共演する40〜50代の男性芸人や俳優たちが「かわいい！」と口に出すような場面もよく目にする。
ピンク色の衣装に胸キュンする楽曲、バラエティ番組でもバリバリと活躍。バラエティ番組を開拓したSMAPを思い出させる「これぞジャニーズアイドル」といったグループだ。ひと昔前なら男性が彼らを「かわいい」と言うことを、社会が受け入れる風潮すらなかったように思う。今は、男性がボーイズグループを“推す”ことへの偏見が薄れ、むしろ歓迎されているのかもしれない。そんな現在だからこそ、チェックしておきたいボーイズグループである。
では、ジャニーズアイドル以外のボーイズグループ事情はどうか。
