生きていれば、不安や悩みは尽きない。寝る前に考え込んでしまって、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉の数々。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が苦しくなったとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

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苦しみに時間を割くのはもったいない

仕事でもプライベートでも、いろんなことで悩んだり苦しんだりすることがあると思います。それはいい方をかえると、悩みや苦しみに自分の時間を割いているということになります。

自分の人生というのは時間そのものです。そして、限りある時間をどんなことに使うかは、自分自身でコントロールできること。悩みや苦しみに自分の時間を割かないようにするという発想だってあり得るのです。

ものごとには、自分で解決できること解決できないことがあります。解決できることは、自分の時間を割いて解決したほうがいいでしょう。しかし、解決できないことは、自分の時間を割いてもしょうがありません。解決できないことに時間を割いて心も体も消耗するくらいなら、なるべく楽しいことに目を向けて、悩みや苦しみで頭のなかが覆い尽くされないようにしたほうがマシです。

嫌なことを選択するか、楽しいことを選択するか

苦しいことに時間を割くか、楽しいことに時間を割くか。これは自分で選択できることです。たとえ苦しいことがあったとしても、できる範囲で楽しいことを考えることは選択できます。

その日、天気がよければ、それだけで前向きになろうと思えますし、通勤の途中に庭先に咲く花を見て「きれいだな」と思ったり、ランチを食べて「美味しいな」と思ったり。ささいなことですが、自分の選択次第で楽しいことは日々得られるということです。

それと同じように、悩みや苦しみなど楽しくないことも、探そうと思えばいくらでも転がっているでしょう。嫌な思いがつきまとうのも、自分の選択次第なのです。

眠る前にモヤモヤしたら……

嫌なことがあると眠る前に思い出してモヤモヤしたり、朝起きたときに思い出したりして嫌になることがあるかもしれません。そんなときは、楽しいことが身のまわりに転がっていることに気づかず、逆に嫌なほうを選択して考えてしまっているのです。

悩むのであれば、AとB、どちらを選択したらいいかという具体的なことだけにしましょう。自分で解決できず、答えの出ない漠然としたことをずっと考えて、悩み苦しむために時間を割くくらいなら、身のまわりに転がっている楽しい要素を考えるようにしましょう。

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。