ミカル・ケライディスさん(31)は数カ月前、新たな営業の仕事に就き、再びオフィスに通い始めた。その際、同性愛者(ゲイ)であることをカミングアウトした。新型コロナウイルス禍でオフィス生活を中断している間に、仕事とプライベートの境界が曖昧になった多くの人々と同様、ケライディスさんはもう9時から5時まで秘密を貫くようなことはしないと言う。彼は10年前に友人や家族には事実を告げていたが、職場ではあからさまな、もしくは無意識のバイアス(偏見)によってキャリアが妨げられるのではないかと心配していた。だが今はあまり不安を感じていない。「もう正体を隠すつもりはない」とケライディスさん。米ユタ州の保守的な地域で働いているが「周りの人はそれに対応できる」。