マッチングアプリに潜む「既婚者」、交際した場合の法的リスクをパターン別解説写真はイメージです Photo:PIXTA
*本記事は弁護士ドットコムニュースからの転載です。

 夫婦円満な生活を送るためにも、できれば事前にトラブルの芽は摘んでおきたいものです。そこで、年間100件以上離婚・男女問題の相談を受けている中村剛弁護士による「弁護士が教える!幸せな結婚&離婚」をお届けします。

 テーマは「マッチングアプリ、既婚者と交際してしまった場合の対処法」です。出会いのきっかけとして主流になってきたマッチングアプリですが、相手が既婚者だったという相談は後を絶ちません。相手に法的措置を取りたいと思っても、実は、騙された自分も慰謝料請求されるリスクがあると知っていますか。

 中村弁護士は「相手が結婚していることを全く知らなかった場合は、損害賠償責任を負わない可能性が十分に出てきますが、結婚していることを一度知ってしまった場合は、損害賠償責任を負ってしまう可能性が高くなります」と注意を呼びかけます。

既婚者と交際してしまった場合の対処法

 今までは、結婚した夫婦であることを前提に、離婚の際の注意点を数々ご紹介してきました。今回は、少し趣向を変えて、婚活など結婚前の交際の際の注意点をご紹介したいと思います。

 近年、いわゆるマッチングアプリなどでの婚活が盛んです。マッチングアプリは、婚活の大きな助けになることは間違いありませんが、他方、既婚者が浮気相手を探すことに使われているケースもあります。そこで、既婚者と気づかずに交際してしまい、後から配偶者にバレてしまった、というケースもあるでしょう。

 今回は、既婚者と交際してしまった場合についての対処法についてご紹介したいと思います。