マスクをする女性写真はイメージです 写真:写真AC

新型コロナウイルス対策として、公共の場におけるマスク着用が事実上義務化されてきた日本。しかし最近、屋外ではマスクを外そうという方針に変わりつつある。しかしマスクで顔を隠すことに慣れすぎて、今後も外したくないと思う人もいる。マスクを着用し続けることのデメリット、また、マスク依存症にならないためにはどんなことに気をつけるべきなのだろうか。(アステル 藤山亜弓)

マスク依存が深刻化すると「醜形恐怖症」につながる

 外出時に必ずマスクを着用するようになって、はや3年。マスク着用の義務化が緩和される中、「ノーマスクだと下着をはかずに外出しているようで落ち着かない」という声が上がっている。筆者もその一人だ。

 コロナ禍以降に出会った人の中には、お互いの顔をマスク越しでしか見たことがない人もいる。マスク姿しか見せていない相手の前では、できる限りマスクを外すシチュエーションを避けたいという気持ちも芽生えてくる。このようにマスクへの依存度が深刻化すると、自身の外見を必要以上に劣っていると感じる「醜形恐怖症」につながるという。

 マスクをしていないと不安な心理状態に陥るのは、大人だけではないらしい。熱中症対策の一環で、教育現場では「登校時などは、マスクを外して」と呼びかけているが、児童生徒たちからは「顔を見られるのが恥ずかしい」という声が上がっているというのだ。

 マスクの着脱をする機会が増える中、人前でマスクを外しても恥ずかしい気持ちにならないためには、どうしたら良いのだろうか。