発汗を抑えるためにできること

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「汗の分泌量が異常に増えるような場合には、まずは医師に相談するのが最善である」とアドバイスするのは、米国医療系サイト「コデークイスト」です。

「大した症状でなければ、市販薬や処方薬として入手可能な制汗剤による効果が期待できます。アルミニウム配合の制汗剤は特に効果が期待できます」と、ホワイト医学博士も言っています。

「体調や投薬がその原因である場合、根幹となる問題に適切に対処することで発汗を抑えられることは珍しくありません」と、「コデークイスト」でも説明されています。甲状腺疾患や糖尿病、ホルモン異常などが問題として挙げられるのです。

注意点

 しかしながら、発汗量があまりにも多い場合には内服薬の使用や自律神経調整剤(ボトックス、ダイポート、ゼオミンなど)の注射が必要になることもあるそうです。

「他にもイオン水や電気、マイクロ波を汗腺に用いる医療機器を使用したり、さらに悪ければ手術という選択肢も考えられます」と、クーロシュ医学博士は説明します。「いずれの場合においても、まずは専門医の診断を受け、原因を明確にした上で最適な治療方針を立てることが重要となります」とのこと。

多量の汗をかくのは健康な証拠?

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 ひと言で言えば、人それぞれです。それは、「多量」の定義は個々によって異なりますし、また遺伝に基づく場合もあるからです。「辛いものを食べることでも、発汗は起こるわけですから…」と、ホワイト医学博士は言います。刺激物を摂ることで多量の発汗が起こるのは自然なことであり、この場合においては「汗をかきすぎている」と心配する必要はないでしょう。