ダイエットや健康維持、ストレス解消など、運動がもたらすメリットは大きいが、習慣化しなければ効果はあまり期待できない。運動が長続きしない人は、いかにして挫折を乗り越えるかがポイントになる。運動を習慣化させたい人にお勧めなのが「標語」でモチベーションを上げる方法だ。書籍『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』(ブラッド・スタルバーグ/スティーブ・マグネス著、ダイヤモンド社)を参考に、言葉の力でモチベーションを維持する方法を探る。(文/フリーライター 鈴木 舞)
Nikeは「体ひとつあれば誰もがアスリート」
企業に見るオリジナリティあふれる標語
標語とは、目的や目標を表現した文章や言葉、メッセージだ。モットーやスローガンと呼ばれることもある。暮らしの中で身近な標語といえば、交通安全や環境保護に関するものが多いだろう。また、企業がオリジナリティに富んだ標語を掲げている例もある。
企業が使用する標語は、自社の経済活動や理念を端的に表しているのが特徴だ。標語を掲げることで、社員の愛社精神育成や理念の継承を促進できる。標語にキャッチ―な言葉を使用すれば、社内外に対するブランディングにも役立つ。
たとえば、スポーツジムの運営などを手掛けるRIZAPグループの理念は「“人は変われる”を証明する」、世界的なスポーツブランドであるNikeのミッションは「If you have a body, you’re an Athlete」(体ひとつあれば、誰もがアスリートだ)である。
RIZAPが掲げた理念からは、同社が提供するサービスを通してダイエットやボディメイクなどの体型変化が叶えられ、メンタル面でもポジティブな変化を促すという、強い意志が伝わってくる。
Nikeはグローバル企業ということもあり、多様性を尊重しつつ、消費者のスポーツへのチャレンジを後押しするメッセージとなっている。