ビジネス成功のためには、仕事のスキルはもちろんだが体調管理も欠かせない。健康を維持して疲労に強い体づくりをしていると、繁忙期でも安定した状態で仕事に打ち込める。体調管理の基本は食事・睡眠・運動だ。栄養バランスの取れた食事、良質な睡眠、運動の習慣が健康的な体の基盤となる。しかし食事と睡眠に比べると、運動が習慣化されていないビジネスパーソンは多いはず。あるいは日常的に運動をしてはいるものの、運動の内容に偏りがあるのではないだろうか。書籍『シリコンバレー式超ライフハック』(デイブ・アスプリー著、ダイヤモンド社)を参考に、身に付けたい理想的なスポーツ習慣について考えてみよう。(文/鈴木 舞)
有酸素運動と無酸素運動の
組み合わせが推奨されるワケ
栄養に偏りがあると身体機能がうまく働かないように、より良いコンディションを得るためには有酸素運動と無酸素運動のバランスが重要だ。
ランニングやサイクリング、水泳などの有酸素運動は、幅広い年代に人気のスポーツだろう。代表的な無酸素運動といえば筋トレだ。トレーニングマシンで筋力アップに励む人も多い。しかし、有酸素運動と無酸素運動の両立こそが健康維持に必要なのである。
WHOが発表したガイドラインでは、「健康効果を得るためには、1週間を通して中強度の有酸素性の身体活動を少なくとも150~300分、高強度の有酸素性の身体活動を少なくとも75~150分、または中強度と高強度の身体活動の組み合わせによる同等の量を行うべき」と提唱されている。
さらに「健康増進のために、週に2日以上、すべての主要筋群を使用して実施する中強度以上の強度の筋力向上活動を行うこと」が推奨された。(参考:WHO身体活動・座位活動ガイドライン)