ドライクリーニング店は、新型コロナウイルス禍の影響で劇的な需要減少の危機に直面するなか、値上げを余儀なくされている。米国のドライクリーニング事業者は、洗濯のりやスチームアイロン、ハンガー、ガス代などの光熱費がこの1年間に高騰したと話す。人手不足が続くことによるコスト上昇ものしかかっている。最近のコスト上昇より前から、この業界は痛手を受けていた。コロナ禍で大勢の人が在宅勤務になり、カジュアルな服を選ぶようになった。その間に廃業したドライクリーニング店も多い。米国ではコロナ禍以降、個人経営が大部分を占めるドライクリーニング店の最大30%が店を閉めたと、米業界団体ドライクリーニング&ランドリー協会のメアリー・スカルコ会長は言う。