――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米連邦準備制度理事会(FRB)は金利を引き上げ、米経済は鈍化している。リセッション(景気後退)という言葉もよく耳にするようになった。だが、最大の問題となっているのはそのどれでもない。労働者の供給だ。  労働省が8日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門就業者数は季節調整済みで前月比37万2000人増加し、エコノミスト予想の25万人増を大きく上回る伸びを示した。失業率は横ばいの3.6%で、約50年ぶりの低水準を維持した。