――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 *** (この記事は「コロナ後遺症」に関するシリーズ第1弾です)  「ロングコビッド」と呼ばれる新型コロナウイルス後遺症が経済に長く暗い影を落としている。  2020年に世界がコロナのパンデミック(世界的大流行)に見舞われると、直後から感染者の間で気掛かりな兆候が見受けられるようになった。数カ月たっても、息切れや意識の混乱、倦怠(けんたい)感といった症状が治まらず、身体が衰弱するケースも出てきた。  それから2年がたつが、科学者や医学専門家の間でもコロナ後遺症に関してはなお不明な点が多い。