(この記事は「コロナ後遺症」に関するシリーズ第1弾です)「ロングコビッド」と呼ばれる新型コロナウイルス後遺症が経済に長く暗い影を落としている。2020年に世界がコロナのパンデミック(世界的大流行)に見舞われると、直後から感染者の間で気掛かりな兆候が見受けられるようになった。数カ月たっても、息切れや意識の混乱、倦怠(けんたい)感といった症状が治まらず、身体が衰弱するケースも出てきた。それから2年がたつが、科学者や医学専門家の間でもコロナ後遺症に関してはなお不明な点が多い。だが、米経済の新たな重荷となり得る現実的な問題であることは認識されている。後遺症患者の治療にはコストがかかり、その負担は患者本人と家族、そして社会にものしかかってくるだろう。
経済にも「コロナ後遺症」リスク
米国で数百万人が苦しんでいるとみられるコロナ後遺症は、経済の重荷となり保険会社の負担が膨らむ恐れも
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