彼らは自らを「ジェントルミニオンズ」と名乗っている。10代男子を中心とする若者が今、スーツ姿で映画館に押し寄せている。このほど世界各国で劇場公開された「ミニオンズ」シリーズ最新作「ミニオンズ フィーバー」を正装で鑑賞し、その姿を動画で記録しているのだ。新作は、悪党を目指す11歳の「怪盗グルー」を、おしゃべりな黄色い友人「ミニオン」たちが誘拐犯から救出しようとする内容。このジェントルミニオンズは、グルーの正装姿から髪型、トレードマークの指をならすしぐさまで徹底してまねる。中にはミニオンの大好物であるバナナを劇場に持ち込む者もいる。ソーシャルメディア上のジョークとして始まったものが、ここにきて現実世界で「ミニオンズ大騒動」を巻き起こしている。ただ、上映中に連呼したり騒いだり、時にはスクリーンに向かってバナナを投げつけて汚す10代の若者の姿を横目に、映画館や他の観客から苦情も出ている(もちろん彼らは笑いを提供することもある)。劇場の中には上映開始前にジェントルミニオンズに絡む警告を表示するところも出てきた。