「空を見ろ!」「鳥だ!」「飛行機だ!」「いや、スーパー…アプリだ!」一つの事柄をうまく処理するために作られた通常のアプリとは異なり、いわゆるスーパーアプリは、全てをまとめて処理できるというのが、少なくとも基本的な考え方だ。開発会社は、従来なら多くのアプリを起動する必要があった機能をスーパーアプリに搭載し、ユーザーがそこで費やす時間をかつてないほど増やしたいと考えている。もし「スーパーアプリ」というフレーズに聞き覚えがあるとすれば、それはIT(情報技術)業界の大物企業、例えば、米配車大手ウーバー・テクノロジーズや音楽配信サービスのスポティファイ・テクノロジー、電子決済ペイパル、「スナップチャット」を運営するスナップ、ジャック・ドーシー氏率いるモバイル決済サービスのブロックなどが、最近こぞって持ち出すアイデアだからだ。米実業家イーロン・マスク氏は、ツイッターの買収計画を論じる際(現在は買収案を撤回しようとしている)、このコンセプトを示した。