中国内陸部の鄭州市で、銀行の預金凍結に抗議するため集まった多くの顧客が私服の男たちに襲撃された。ここ数年で最大の規模に膨らんでいた抗議デモは、暴力的な幕引きとなった。中国のソーシャルメディアには、衝突の様子を撮影した多くの動画が当局の検閲をかわして瞬く間に拡散し、批判が噴出している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が10日に現場にいたデモ参加者に確認してもらった動画には、白いTシャツを着た所属不明の大勢の男が、中国人民銀行(中央銀行)の地方支店の階段で平和的にデモをしていた人々に突進していく様子が映っていた。デモの参加者は、この衝突で数人が負傷し、自分たちも私服の男から殴られたと話した。