欧州で感染力の強いオミクロン派生型による新型コロナウイルス感染が急増している。欧州諸国の政府はこれまで、マスク着用義務や大量検査、「コロナパスポート」といった予防措置をほぼすべて解除し、景気回復やウクライナでの戦争へと焦点を移している。コンサルティング大手マッキンゼーがドイツ、フランス、英国、イタリア、スペインの国民を対象に行った直近の調査によると、コロナが大きな懸念だとする回答は12%に満たなかった。科学者は足元の感染の波が、ワクチン導入前の水準まで死者数を押し上げるとは予想していない。だが、秋や冬に感染が拡大した場合には感染者数が今の倍に上るとの予想も出ており、国民も医療制度も不意を突かれる恐れがあるとして警戒を強めている。
欧州でコロナ感染急増、秋冬に医療ひっ迫懸念
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