年々、過去の思い出が薄れていったり、新しい知識が頭に入らなくなったりと、年齢とともに記憶力に自信がなくなっている人も多いはず。しかし、年齢のせいと思い込みすぎると、記憶力に悪影響を及ぼすことがあるという。『記憶はスキル』の著者・畔柳圭佑氏に加齢と記憶の関係を聞いた。(清談社 真島加代)
「自分はもう年だから」の諦めが
記憶力を低下させる可能性も
人の名前や顔、仕事の内容など、日々何かを覚えて過ごす私たちにとって記憶は欠かせない能力だ。しかし、年齢を重ねるほど、その力に衰えを感じている人もいるだろう。しかし『記憶はスキル』(クロスメディア・パブリッシング)の著者で、モノグサ代表取締役CTO・畔柳圭佑氏は「疾患由来以外の記憶力低下の謎は、完全には解明されていない」と語る。
「記憶力の低下は、さまざまな要因が重なって発生します。加齢が関わるケースもあれば、慢性的なストレスが記憶を阻害することもあるのです」