今、世界最先端のIT産業を支えているのは、インド人エンジニアたちです。なぜインドが多くの優秀なエンジニアを輩出しているか、その秘密はインド独特の算数教育に隠されています。インドの小学校の算数の授業は、日本の九九(くく)のようにただ暗記させるだけでなく、なぜそうなるかを考えさせる学習法が基本になっています。どのように計算したらより効率良く正しい答えを導き出せるか、子どもたち自身が考えながら学んでいくことで算数が面白くなり、さらに自発的に勉強が進むようになるわけです。この連載ではそのインド式計算法をわかりやすく学べる本『子供のインド式「かんたん」計算ドリル』の中から具体的な計算方法を紹介していきます。

【左脳×右脳の計算法】<br />算数は「インド式」で勉強するとグッと能力が高まる!Photo: Adobe Stock

「インド式計算術」なら「4けたのわり算」もパッと解ける

 前回の連載で、わり算の速算の基本をご紹介しました。

「わられる数」と「わる数」を、共通の数でわって小さくすれば、簡単に計算できることを理解してもらえたと思います。

 復習として、あらためて「ある数がどの数でわりきれるか」を知るための表を掲載したいと思います。

【左脳×右脳の計算法】<br />算数は「インド式」で勉強するとグッと能力が高まる!

繰り返し練習しよう!

 それでは今回も実際に問題に挑戦してみましょう。

【左脳×右脳の計算法】<br />算数は「インド式」で勉強するとグッと能力が高まる!

 上の表にあてはめてみると、どちらの数も9でわりきれることがわかります。わる数とわられる数の両方を9でわると200÷3。答えは66あまり2ということになります。

 計算の最後に、あまりの2に9をかけるのをわすれないでください。

 きっちりマスターできるように別の問題も解いてみましょう。薄い赤文字がヒントです。

【左脳×右脳の計算法】<br />算数は「インド式」で勉強するとグッと能力が高まる!

 問題の答えは以下になります。

(1)6あまり9 (2)2あまり45 (3)3あまり90 (4)4あまり198

『子供のインド式「かんたん」計算ドリル』では、さらに多くの問題を掲載しています。繰り返し解いて慣れることで3けた、4けたのわり算を速算できるようになります。ぜひ、頑張って取り組んでみてください。