チーターは地上最速の動物で、時速70マイル(約113キロメートル)まで加速することができる。もしドイツの対空戦車「ゲパルト」(ドイツ語でチーター)がこのペースで移動していれば、ウクライナまでの1100マイルの行程を16時間ほどで走破していたことになる。しかし、最初の3台が25日に到着するまでに3カ月を要した。ドイツ政府が戦車をウクライナに送ると発表したのは4月だった。ドイツのオラフ・ショルツ首相にとって、国際的に何と不名誉なことだろう。国内でも政治的に何と決まりの悪いことか。この軍事支援の発表自体も、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナ侵攻から2カ月後のことだった。ショルツ氏の主な戦略は――もしそれが戦略と言えるなら――戦車やその他の重火器の供与を先延ばしすることだった。恐らく、ある時点で交渉による和解が成立し、これらの軍事支援が無意味になることを期待してのことだ。
【社説】ドイツ戦車、ようやくウクライナ到着
「チーター」を意味する対空戦車3台が、亀のようなスピードで3カ月遅れで着いた
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