「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。新刊『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

社会貢献しながらお金を稼ぐ!クラウドファンディングのススメPhoto: Adobe Stock

成功率5割のクラウドファンディング

 法隆寺がクラウドファンディングを使って半日で目標の2000万円を達成し、1週間で1億円を集めたことが話題になりました。先日、法隆寺を参拝した際、境内がガラガラで驚いたのですが、その矢先のニュースでしたので二度驚きました。日本でクラウドファンディングが始まって未だ10年と日が浅いのですが、宗教法人が活用し始めたということは、日本に根付いた証なのかもしれません。

 私の周りでも、クラウドファンディングがはやっています。クラウドファンディングでの応援購入がはやっている、という意味ではありません。法隆寺と同じように自らがクラウドファンディングを立ち上げて、全国の皆さんからご支援いただいているという意味です。

 クラウドファンディングで最もポピュラーなのが、支援者にリターンをお返しする「購入型」です。法隆寺のクラウドファンディングも「購入型」で、支援者はリターンとして御朱印などを受け取る仕組みになっています。その意味でクラウドファンディングは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方良しが実現する理想的なネット通販だと言えるでしょう。

 意外と知られていませんが、クラウドファンディングほど安全なビジネスモデルはありません。なぜなら、ノーリスクで始められるからです。

 副業や起業をする際に一番心配なのは「お金を失うこと」です。家族が反対する最大の理由も、失敗した瞬間にお金を失うからです。

 この点、クラウドファンディングを活用すれば、お金を失うリスクがまったくありません。「物販ビジネス」の最大のリスクは、「在庫」と「売掛金」ですが、クラウドファンディングを使えば、両方のリスクをゼロにできるからです。

 すかさずそこに目をつけたのが、キャノンやLIXIL、ミズノのような大企業です。大企業にとっても、新商品の開発・販売には常にリスクが付きまといます。そこで、消費者ニーズを調べるマーケティングの道具として、クラウドファンディングを活用し始めたのです。

 クラウドファンディングを活用できる分野は、通販のような「物販ビジネス」だけではありません。保育園を建てたり、障害者向けのグループホームを立ち上げたり、「賃貸ビジネス」にも応用できます。

 さらには、セミナーやコンサルティングなどの「情報ビジネス」にも使えます。私も先日、「『お金は感謝の気持ち』を伝えたい!みんなが裕福になるための小さな一歩プロジェクト」を立ち上げて、『お金が貯まる秘訣50選』の教材3点セットを試験販売したところ、半日で目標を達成できました。

 クラウドファンディングは、「物販ビジネス」「賃貸ビジネス」「情報ビジネス」のいずれにも使えます。しかも、資金調達しながら試験販売できるので、失敗するリスクがありません。だから、副業したいけど何をすればよいのかわからない人、取っ掛かりをつかめない人、失敗が怖くて一歩が踏み出せない人にこそ、うってつけのビジネスモデルなのです。

 では、具体的に、何から始めれば良いのでしょうか?

 まずは、どんなクラウドファンディングのプロジェクトがあるのかを、自分の目で見て確かめることから始めてください。実際に見てみると、「こんなプロジェクトでも支援者が集まるんだ!」という目からウロコのプロジェクトがたくさん見つかるはずです。

 そのうえで、もし気に入ったプロジェクトがあれば、実際に支援者の立場を経験してみましょう。そうすることで、クラウドファンディングによる応援購入と一般的なネット通販との違いを体感できるからです。応援購入のイメージがわかれば、支援者目線でクラウドファンディングを企画できるようになります。しかも、正式発売前の優れモノをいち早く安価で手に入れられるので、一石二鳥です。

 クラウドファンディングの成功率は5割前後といわれます。1割ともいわれる起業成功率と比べれば、5割は驚異的な高さです。しかもクラウドファンディングの場合には、失敗した5割の人だって、お金を失うわけではありません。それどころか、失敗するほどに経験値が積み上がって、次回に活かせるのですから、むしろ好都合です。ヒットやホームランを打てるまで永遠に、無料でバッターボックスに立ち続けることができるのです。お金を失う心配がまったくないうえに、実践訓練をしてもらえて、成功するまでチャレンジし続けられるのですから、やらない方がもったいないですね。

*本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。