SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、人生の原点をマジメに語っている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
子どもが増える社会に
少子高齢化の日本です。
若者が希望を持ち、安心して家庭を築き、子どもが増える社会にしないといけない。
これは、誰もが願うことだと思います。
それなのに、日本ではびっくりするようなクレームが存在します。それについて、取り上げてみましょう。
ベビーカーにキレるおじさん
僕がフランスに住むようになって気づいたことがあります。
それは、「ベビーカーをよく見かける」ということです。
赤ちゃんを連れた父親や母親が、バスや電車に乗っているのを見かけます。それが当然の権利だからです。周りの人も、それを喜んで援助します。
これが、日本ではほとんど見かけません。なぜでしょうか?
それは、ベビーカーを連れていると文句を言う人がいるからです。
「ベビーカーは邪魔だ! たため!」と、キレたおじさんが話題になりましたが、あり得ないと思います。
あなたも昔は赤ちゃんでしたよ?
飲食店や公共の乗り物でも、「赤ちゃんの泣き声がうるさい!」とクレームを入れる人がいると言います。
うるさければ、その人が勝手に移動したり、タクシーに乗ればいいのです。
なぜ、赤ちゃんを連れている人が肩身の狭い思いをしないといけないのでしょうか。意味がわかりません。
そもそも、そういうクレームを言う人も、自分自身が赤ちゃんだった頃があったはずです。自分のことは棚に上げて、赤ちゃんや子連れの人たちを排除するような行動は、あってはならないと思います。
まして、日本は少子化が進み、子どもが貴重なのです。社会全体で育てていく意識がないといけないと思いますよ。
ということで、赤ちゃんの泣き声にイライラするような人は、あなた自身が赤ちゃんだった頃に、あなたの母親が人からどんなことをされると喜んだと思うのか。それを考えるようにしてみてください。
そして、フランスのように、堂々とベビーカーを押してどこでも行ける国になってほしいなと思います。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、45万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。