ひろゆきが断言「子どもとの『小さな約束』は絶対に守れ!」そのワケとは?ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

子どもを「子ども扱い」する大人

 大人のみなさん、子どもと接する機会はありますか?

 大人になってしまうと忘れることがあります。それは、子どもは「子ども扱い」をされると怒るということです。

 あなたが子どものとき、大人からされたらウザかったことがたくさんあったはずです。

 しかし、そんなあなたも、大人になると昔の記憶がなくなってしまって、子どもに向かって「子ども扱い」をするようになります。

 その中でも、「絶対にやってはいけないこと」があるので、それについて述べましょう。

「ちゃんと約束通りにする」ということ

 マシュマロテストという実験があります。

 子どもにマシュマロを1つ渡し、「これを食べてもいいけど、食べるのを我慢したら後でもう1つあげるね」と言って、15分間いなくなります。

 戻ってきたときに、マシュマロを食べている子どもと食べなかった子ども。その2通りの子どもたちのその後の人生を追ったら、我慢できた子のほうが収入が高くなっていた。という実験です。

 その後、この実験は「我慢」ではなく「親の経済環境」が要因であることが判明したりするのですが、ここで大事なポイントが1つあります。

 それは、戻ってきた親が「ちゃんと約束通り、もう1つマシュマロをくれる」ということです。

「約束」を破られた子ども

 世の中、貧しい家庭もあります。

 しつけのために、「宿題やったらおもちゃ買ってあげるから!」とか、「言うこと聞いたらゲームやってもいいから」などと、子どもと「小さな約束」をする場面があります。

 ただ、この「小さな約束」を守らない親も多くいるんですよね。

 大人から見ると、「まあ、子どもなんて気にしないだろう」と思い込んでいますが、子どもからすると大ごとです。

「小さな約束」を守ってくれなかった体験をした子どもは、「将来に期待しないほうがいい」「どうせ裏切られる」という諦めの感情を学びます。

「期待」ができるように育てる

 教育の目的は、未来を信じられるように育てることです。

 もちろん、勉強も大事だと思いますが、それよりも、「いま頑張っておけば後で楽になる」ということを根本的に信じられるかどうかのほうが重要です。

 それを信じ込めせるためには、子どもとの「小さな約束」を守らないといけません。

 どんなに事情が変わったり、金銭的にケチだとしても、言ったことはちゃんと守る。

 そんな、子どもを「子ども扱い」しない大人が、いい親だったりすると思います。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。