直接会うことが減り、オンラインでのやりとりが増えてきた今「手書き」文字は「個性」や「人柄」に触れられる数少ないツールとしてビジネスでの大きな武器となります。とはいえ、忙しいビジネスパーソンが字のおけいこに費やせる時間はさほどありません。そんな方に向けた新発想の美文字本が『簡単ルールで 突然、美文字が書ける』。字が苦手な人を長年指導してきた著者・萩原季実子さんが「字がうまく書けない理由」を研究し、少し変えるだけで飛躍的に字がうまく見えるポイントだけをルール化した本で、練習なしでも、誰でも、自分史上最高の「美文字」が書けるようになると話題です。この連載では、本書より抜粋しながら美文字のコツを紹介いたします。

性格までだらしなく見える<br />「だらしない字」の共通点きちんとはねないと、だらしない印象の字になる。(「簡単ルールで突然、美文字が書ける」より)

ハネは1秒止まってから!

 漢字を書く上で、最後の線は印象を左右するため、とても重要です。今回は、最後の線として代表的な「ハネ」を解説します。

 美しく見せるポイントは、はねる前に「1秒」止まること。止まらずに横に流すとハネのカーブが丸くなりがちで、だらしない印象になってしまいます。ピタッと1秒、ペンを止めてからはねると、キレよく美しい仕上がりになります。

 また、ハネは次の1画の書き始めに向かう気持ちではねます。ですから正しい書き順で書くことも重要です。うまく書けない場合、書き順が間違っていることも。

 さらに注意したいのは、右ハネの「角度」です。右利きの方は、右ハネが横に開きすぎることがあります。するとメリハリなくだらしない印象になってしまうので、真上や左上を目指してはねることが大事です。

*本記事は、「簡単ルールで突然、美文字が書ける」から、抜粋・編集しています。