中国が4日から7日に計画している台湾周辺での軍事演習を受け、海運会社は貨物の重要な航路となっている水域を回避しようとしているため、サプライチェーンが一時的に混乱する恐れがある。中国政府は、台湾を囲む地域と台湾海峡で実弾演習を準備している。指定水域は主に国際水域だが、そのうち幾つかは台湾の主要港に近い。中国政府は演習水域を回避するよう船舶に警告を発し、台湾海峡に面する福建省は、船舶がこの水域に入ることを認めないと発表した。台湾の海事港湾局は、中国の演習中に台湾の7つの大規模港に寄港する場合、代替航路を見つけるよう警告している。港湾は通常通り稼働している。欧州の大手コンテナ船運航会社の幹部は「台湾東部では遅延が予想され、船舶ルートの変更もあるかもしれない」と指摘。「最大3日間の遅れが出る可能性があり、実弾射撃が行われるかにも左右される」と述べた。