中国軍が台湾周辺で行った4日間の軍事演習は、台湾をめぐる戦争で米国と対峙(たいじ)する可能性を含め、いかなる大きな紛争でも勝利するという中国の目標に向けた進捗(しんちょく)状況が珍しく垣間見えるものとなった。習近平国家主席は数年前、中国軍をアジア太平洋も支配できる世界クラスの戦闘部隊を備えた軍に変えることを約束した。中国は1979年、ベトナム国境での3週間にわたる衝突でベトナムを打ち負かそうとしたが失敗した。今回の軍事演習は、その当時から中国軍がどれほど進歩したがを世界中に示すものとなった。実際の戦闘ではなかったが、あらゆる戦闘作戦の大規模な予行演習として機能した。演習では、戦闘機や爆撃機の出撃、海軍の演習などが行われ、中国は初めて台湾上空を通過するミサイルを発射したとみられる。中国の人民解放軍は7日、地上目標への攻撃と長距離空中戦の能力をテストするために、台湾付近の海域と空域で共同訓練を行ったと発表した。
中国の軍事演習、台湾有事に備えた近代化示す
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