電力業界における西日本の雄、関西電力は6月にトップを交代。森望社長が就任した。原子力発電が主軸の同社はどう動くのか。森新社長に原子力事業の計画や業界再編、さらに業界団体のトップ人事について直撃した。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
突然の社長交代は「若返り」が狙い
カルテル問題の引責辞任ではない
――社長就任の経緯は?
今年4月に開催された指名委員会の直前、森本(孝前社長)から「部屋に来てくれるか」と突然呼び出され、「次の社長を引き受けてくれないか」と打診されました。その瞬間、本当にびっくりしました。
――歴代社長の在任期間は、不祥事を除けば4~6年が一般的です。森本前社長はわずか在任2年あまり。いわゆる「カルテル問題」(文末の編集部注参照)による引責辞任でバトンを引き継いだのですか。
それはないと思います。私自身にそういう意識は全くないです。(会長の)榊原(定征)も森本も、今回の社長交代は若返りが狙いだと申しています。それ以外の趣旨はないと思います。