米連邦捜査局(FBI)が8日にドナルド・トランプ前大統領の邸宅「マールアラーゴ」を捜索した背景には、今年に入り国立公文書記録管理局(NARA)が十数箱分のホワイトハウスの資料を回収したにも関わらず、現地にはまだ多くの機密情報が残されていると疑われていたことがある。事情に詳しい関係者らが明らかにした。今回行われた法執行機関による異例の対応の2カ月前、ホワイトハウスから持ち去られた可能性のあるセンシティブな資料に関しより多くの情報を得るため、機密情報捜査担当者を含む司法省関係者らはフロリダ州パームビーチにあるマールアラーゴを訪問していた。司法省は、2021年1月6日に発生した議会議事堂襲撃事件に関連するトランプ氏の対応と並び、政府文書を巡るトランプ氏の行動についても捜査している。8日の家宅捜索は襲撃事件に関連するものではない、と事情に詳しい関係者らは述べている。トランプ氏はこれまでに不正行為への関与を否定しており、捜査は民主党による長期間にわたる策略だと主張している。
FBIのトランプ氏宅捜索、背景に機密文書巡る懸念
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