新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が3年目に突入し、今の子どもたちが成長し大人になっていく上でどのような影響を受けるかについて、脳科学者や精神科医、教育者や経済学者による考察が始まりつつある。こうした予想は複雑で国や階級によって大きく異なりそうだ。パンデミックを経験したことでより強く、回復力に富む大人になる子どももいるだろうが、多くの子どもは生涯を通じてより多くの困難に直面する恐れがある。ダメージ軽減策が取られるかどうかは極めて重要で、資源が投入されれば、その機会はあるとみる研究者もいる。ロードアイランド病院のMRI研究部門担当ディレクターでブラウン大学教授のショーン・デオニ氏は、子どもは発育期にあるため、パンデミックの影響を最も受けるだろうと話した。