――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  2022年になり、投資家は「ムーンショット(壮大な目標)」の敬遠を決め込んでいる。だが、実際に「月に行った」企業は例外とするべきではないだろうか。  4日、米国家偵察局(NRO)が運用する1基のスパイ(情報収集)衛星がニュージーランドから宇宙へと打ち上げられた。この衛星を搭載したロケット「エレクトロン」は、米国とニュージーランドを拠点とするスタートアップ、ロケットラボ製だ。同社は独学でロケット工学を学んだピーター・ベック氏が2006年に設立した。