「正しい商品」を選ぶために知っておきたいこと

 ただ、「正しい商品」を選ぶためには知っておきたいことがあります。

 この15年で、投資信託は証券会社だけでなく、銀行などでも販売されるようになり、身近な存在になってきました。その一方で、新しい商品がどんどん作られ、複雑なしくみで手数料の高いものも増えてきました。

 そうした中、売り手の販売攻勢も活発化していきます。投資信託を購入したきっかけの第一位は「証券会社や銀行等の人から勧められて」が圧倒的に多いのが現状です(社団法人投資信託協会「投資信託に関するアンケート調査報告書2011年11月」)。

 私は売り手のセールストークに惑わされないようにと『投資信託にだまされるな!―本当に正しい投信の使い方』という本を2007年に出版したところ、累計20万部を超えるヒットになりました。それだけ「だまされているかも…」と思うかたが多かったのでしょう。

おススメに飛びつかない「知識」を身につけよう!

 投資信託を購入するには、私たちも必要な知識を身につける必要があります。ただ、投資信託は、株式に比べて「わかりにくい」「とっつきにくい」と感じるかたが多いようです。種類や本数がとても多いこと、専門用語がたくさんでてくること、そして、しくみがわかりにくいことなどがその理由です。

 しかし、投資信託に関する基礎知識を身につけることができれば、だれかに頼ることなく、自分で商品を選んで、長い目でお金を育てていくことができるようになります。

 そして、その知識があれば、買うまえに知っていれば避けられる、しくみが複雑な商品(どのような要因で値段が上下するのかわかりにくい商品)や、コストが高い商品(元本から大きく手数料が差し引かれてしまう商品)を選んでしまうことも避けることができるようになるのです。

(次回は1月25日更新予定です。)


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