――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  7月に米国の物価上昇ペースが和らいだことを示す指標を好感し、相場は上昇した。それでも物価はまだ居心地の悪いほど高く、投資家は一服するどころではない。  米労働省が10日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比での上昇率が8.5%と6月の9.1%から鈍化し、市場予想を下回った。主な要因はガソリン価格の下落だ。AAA(トリプルエー)によると、レギュラー無鉛ガソリンの全米平均価格(1ガロン当たり)は1カ月前の4.68ドル(約622円)から、足元では4.01ドルに下がった。