午後のワイドショー「ゴゴスマ」(TBS系)を、東海ローカルから全国の人気番組へと躍進させた立役者である同番組MCの石井亮次アナウンサー。威圧感ゼロなのに場の空気をしっかりつかみ、共演者からも視聴者からも信頼と好感度を寄せられるその神トーク術が、今、話題となっている。本連載では、「話し方の極意」を初めて明かした著書『ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方』から、コミュ下手でもすぐに使える会話の心構えとテクニックをお伝えする。

お金を借りたことを忘れている相手に、角の立たない催促の仕方は?Photo: Adobe Stock

言い出しにくくてもんもんとする必要はなし!

 職場や友人同士でのちょっとしたお金の貸し借りは日常的にありますよね。でも、中にはなかなか返さない人、うっかり忘れてしまう人も想像以上に多いようです。

 たとえコーヒー代の300円でも、ランチの1000円でも、金額の多寡にかかわらず貸したお金は返してほしい。そう思うのは「せこい」ことではありません。

 当然の権利ですが、言い出しにくくて悶々(もんもん)とすることってありますよね。

「石井ファイナンスですけど、先日のランチ代の請求に来ました」
「ミナミの帝王です。今日は取り立て日です」

 こんなふうに、ギャグっぽくユーモアに包んで明るく請求すれば、「悪い悪い」と笑って返してくれると思います。

 ここまで芝居っ気のあることはできないという人なら、

「ごめん、こないだの1000円がないと、今週ランチが食べられへんから返して」

 と「自分も困っている」ことを伝えてみるのはどうでしょうか。

 本書ではこのように、角を立てずに言いにくいことを伝える技をたくさん紹介しています。ぜひご参考にしてください。

*本記事は、「ゴゴスマ石井の なぜか得する話し方」から抜粋・編集したものです。