他人とのコミュニケーションは、気を遣うし疲れます。
けれどなるべくラクに、自分らしく、たのしく会話したいもの。そして良い印象も与えたい! ですよね。
この連載では、日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車、日本アイ・ビー・エムなど多くの省庁や企業で講演や研修を担当し、15年間にわたって約7万人の老若男女にコミュニケーションを教えてきた『オトナ女子のすてきな語彙力帳』の著者、吉井奈々さんが「自然体のまま」で「相手も自分も大切にするコミュニケーション」のコツをご紹介します。
感じいい人は、判断を相手にゆだねる
人を紹介してもらうことは、なかなかデリケートなこと。紹介をお願いしたい時の伝え方は、気を遣いますよね。
例えば、
「紹介してください」
と言うのも間違いではありませんが、関係性によっては、ストレートすぎる印象ですね。「してください」だと命令調に感じられることもあるので、
「紹介していただけませんか?」
こんな風に疑問形でお伺いを立て、相手に判断をゆだねましょう。当たり前に感じるかもしれませんが、紹介してもらえることが当たり前という前提で話をする人は結構います。
紹介を依頼されたらどうする?
例えばAさんから「Bさんの連絡先を教えてほしい」と頼まれたら、その場ですぐに教えるのではなく、Bさんに、
「連絡先を先方にお伝えしてもよろしいですか?」
と、お伺いを立てましょう。
連絡先は大切な個人情報です。電話番号やメールアドレスだけでなく、SNSのアカウントも同様に、本人に確認してから伝えましょう。
人を紹介してもらえた時は、
「ご縁を繋いでいただけて、とてもうれしいです」
などと感謝とともに伝えましょう。「紹介」の代わりに「繋ぐ」を使うと、やわらかい雰囲気になりますよ。
紹介者への感謝を忘れずに
SNSでは「シェア」という形でカジュアルに紹介が行われますが、リアルなシーンで人を紹介するときは、思わぬトラブルに発展することもあるので細心の注意が必要です。
また、紹介がきっかけで
・交際が始まった
・結婚が決まった
・仕事が決まった
など、何かしらの進展があった場合は、紹介者へのお礼と報告を最優先で行いましょう。
『オトナ女子のすてきな語彙力帳』では、無理なく自然体でできるコミュニケーションのヒントをたくさん紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
(本記事は『オトナ女子のすてきな語彙力帳』をもとに編集しています)