ーー筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  筆者はもともと逆張り派で、事あるごとに常識と反対のことをしようとする傾向がある。だが、今はそれも難しい。なぜなら、市場そのものがウォール街の通説に逆らうかのように、逆張りの様相を呈しているからだ。  現状は見たところ、景気過熱がインフレ率を押し上げ、労働市場の過熱が賃金を押し上げる中、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を4%に引き上げ、その水準を1年維持することで、熱を冷まそうとしているようだ。  ウォール街のストラテジストや大口投資家の見方はおおむね一致している。