ロシア軍は2014年、ほとんど戦闘なしにウクライナからクリミア半島を奪取し、ウラジーミル・プーチン大統領はクリミアは永久にロシアの領土だと主張した。  その8年後にロシア空軍基地と基地の弾薬庫で起きた爆発――ウクライナ政府高官らによると、ウクライナの攻撃によるもの――によって、ロシアの脆弱(ぜいじゃく)性が露呈し、クリミア半島はウクライナでの戦争における最新の戦場と化した。  ウクライナの当面の目標はクリミア半島を奪還することではなく、同国南部と東部のロシア軍に占領された領土の奪還に向け、ロシアの戦争遂行能力を低下させることだ。