米電気自動車(EV)大手テスラは中国・四川省で深刻化する電力不足を巡り、同省のサプライヤーへの電力供給が確保されるよう上海市政府に支援を要請した。当局間の書簡や関係者の話で明らかになった。テスラの上海工場は今年に入り、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の影響で数週間にわたり操業停止を余儀なくされた。上海工場では生産拡大を進めているものの、電力使用の制限で部品供給が滞れば生産ペースが改善しないことをテスラは懸念しているとされる。関係者によると、上海工場では今のところ通常通り生産が行われている。テスラはコメントの要請に応じていない。中国では一部地域が熱波や降雨量の減少に見舞われており、水力発電への依存度が高い四川省では電力不足が深刻化している。同省は今週、家庭への電力供給を優先させるため、工場の多くに6日間の操業停止と生産縮小を命じたことをウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は報じている。
テスラ、上海市にサプライヤーへの電力確保を要請
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