フライドチキン,認知症Photo:123RF

 超加工食品の食べ過ぎが認知症のリスクを高める可能性を示唆するデータが報告された。天津医科大学(中国)のHuiping Li氏らの研究によるもので、詳細は「Neurology」に7月27日掲載された。

 超加工食品は一般的に、糖分や脂肪分、塩分を多く含み、タンパク質や食物繊維が少ない。具体的には、フライドチキン、ソーセージ、ケチャップ、マヨネーズ、フレーバーヨーグルト、フレーバーシリアル、菓子パン、炭酸飲料、菓子、アイスクリームなどの中に、該当するものが多い。Li氏らは、英国の大規模ヘルスケア情報ベース「UKバイオバンク」のデータを用いて、これら超加工食品の摂取量と認知症発症リスクとの関連を検討した。

 解析対象は、ベースライン時に認知症がなく、24時間の食事摂取状況を把握する調査に2回以上参加した55歳以上の成人7万2,083人。超加工食品の摂取量で全体を4群に分けると、第1四分位群(超加工食品摂取量が少ない下位4分の1)は、1日225g(摂取量の9%)の超加工食品を摂取していた。それに対して第4四分位群(超加工食品摂取量が多い上位4分の1)は、1日814g(同28%)を摂取していた。