不確実性が高まる世界における
総合商社のリスク管理
2022年初めにマスコミ各社が出した「今年の展望」をあらためて見直すと、各メディアともに「新型コロナの感染がいつ収まるか」だけが論じる対象だった。2月下旬にロシアがウクライナに侵攻して、戦争になるとは日本ではどのメディアも予想はしていなかった。
しかし、戦争は始まり、今のところ収まる気配はない。戦争の影響で資源だけでなくあらゆる物価は高騰し、円安は進んでいる。
世界は不確実になる一方だ。世界や日本の指導者、そして近未来を予測する人たちはいったい、確かな情報をどこから入手してくるのだろうか。そして、先行きが見えなくなった時代には確かな情報とはどこにあるのだろうか。
そして、総合商社、伊藤忠はこうしたリスクに対して、いかに対処していくのか。
岡藤は「商社が世界マーケットを対象としている限りリスクはなくならない」ときっぱり言う。